近年人気の高級ダウンジャケット「カナダグース」は昨年創業60周年を迎えました。
取扱い店では定番商品はほぼ完売状態。
極端な品薄状態が続く理由や人気モデル、カナダグースの歴史についてご紹介いたします。
目次
カナダグースとは?
北極点を刺繍した丸いワッペンがトレードマークのダウンジャケット「カナダグース」。
実は、日本で本格的に人気に火が付いたのは比較的最近のことです。
きっかけは、2012年発売の日本企画モデル「ジャスパー」の存在でした。
カナダグースのダウンジャケットは、本物志向の製品だけに日本で着るには暑く、サイズも日本人には大きすぎます。
そのため、以前は日本ではあまり売れていませんでした。
そこで、当時の国内代理店が本国に掛け合うことで生まれた製品が「ジャスパー」です。
ダウン量をあえて減らし、身幅も細くしたミドル丈の男性用の日本企画モデルは人気となり、アジア人の体型に合わせたモデルの展開も始まります。
その後、更に拍車をかけて日本での販売が伸び始めました。
カナダグースが人気の3つの理由
では、なぜカナダグースの製品はこれほど人気となったのでしょうか。
考えられる理由についてまとめました。
ファッションとアウトドア衣料の垣根のない現代
アウトドアや野外イベントの流行もあり、ファッションとアウトドア衣料の垣根があまりみられなくなりました。
街中でも、ショッピングを楽しむ方が大きなバックパックを背負っていたり、上手にコーディネートしている姿を見かけるようになりましたよね。
そういった時代の変化もあり、自然にファッションに受け入れられ、日常に取り入れやすくなったのだと思います。
ユーザーの本物志向
また、本物志向の方が増えたことも理由の一つではないでしょうか。
趣味でアウトドアを楽しむ方がJEEPに乗ったり、マリンスポーツを楽しむ方が水深200メートルにも耐えられるダイバーウォッチを身に着けていたり…
実際には、そこまで本格的な機能が必要ない場合でも、持ち主のこだわりが感じられることが「格好良さ」として認識される時代になっているように感じます。
「欲しくても在庫切れで買えない!」希少性
さらに、希少性が人気に輪をかけていることも考えられます。
「どの店も在庫切れで買えない」という不満は「どうしても欲しい」というユーザーの声でもあります。
2017年の店頭消化率は97%となっており、驚くことにほとんどの製品がお客様の手に渡っています。
カナダグース本社からの製品供給量には制約があり、取扱店への納入数をあまり増やせません。
年々少しずつ輸入量を増やすことや店頭消化率を上げることに意識を注いでも、世界中で人気が高まっているため需要の伸びが大きく、各国が争奪戦のような現状です。
日本で買える「カナダグース」人気モデル3選
続いて、日本で購入可能な「カナダグース」のダウンジャケット人気モデルについてご紹介いたします。
ジャスパー
- 日本人好みの細見に作られたミドル丈の日本企画モデル。
- 厚手でどうしてもモコモコした印象になりがちな高機能アウターが多いなか、スッキリしていて洗練されたシルエットはその着回しやすさから活用シーンが多く、魅力的です。
- フードのファーを外すとスーツにも合うスタイリッシュなラインなので、オンオフ問わず着用できます。
ラッセルパーカー
- 短い着丈が特徴のモデルです。
- パラシュートボタンと4つのフラップポケットがミリタリーテイストを放っています。
- ハイネック仕様のため首元の風を遮断することができ、防寒性をアップすることができます。
ウールフォード
- フードやファー、ポケットなどの装飾を取り除き、極めてシンプルなデザインに仕上げたダウンブルゾンです。
- タウンユースを想定しているため、室内や社内でも動きやすいショート丈を採用。
- 防風性や保温性を高めるため、スタンドカラーや袖口にリブを配置しています。
カナダグース着用の芸能人は?
ここ数年、芸能界やセレブの間で愛用者が増えているカナダグースのダウンジャケット。
テレビドラマで俳優さんが着用しているシーンや、野外レポートしているアナウンサーが着ている姿を見かけます。
では実際どなたが着用されていたのでしょうか。
梨花/木下優樹菜・FUJIWARA藤本敏史/三浦翔平/松田翔太/デビット・ベッカム/モーガン・フリーマン/ダニエル・クレイグ
お洒落な方が多い印象ですね。色々な方がドラマやプライベートで着ているようです。
インスタグラムで「CANADA GOOSE」と検索すると、皆さんの愛用カナダグースダウンを見ることができます。
カナダグースの歴史
では、カナダグースはどのような歴史を経て現在の人気ブランドとなったのでしょうか。
トロントで創業
約60年前の1957年、カナダグース(CANADA GOOSE)はカナダ北東部の都市トロントで生まれました。
繊維産業で栄えるその地に創業した「メトロスポーツ社」の作るブランドが「カナダグース」です。
南極観測の科学者や冒険家だけでなく、犬ぞりの世界チャンピオンや寒冷地の映画撮影スタッフなどにダウン衣料を提供してきた会社です。
カナダグースのダウンジャケットの特徴は、「やや堅めの丈夫な生地」、そして「防寒性の高さ」です。
軽さやシルエットを重視したヨーロッパブランドのファッション系ダウンとは見た目も作りも大きく異なります。
コストダウンを迫られ、アジアや諸外国に生産地を移すアウトドアブランドが多い現在も、「メイドインカナダ」にこだわり生産しています。
その歴史のなかで培った技術や高い機能性は、長いブランドの歴史と共に信頼につながっています。
国内総代理店サザビーリーグ
2016年3月31日までは株式会社グリフィンインターナショナルが日本の正規代理店でしたが、それ以降は株式会社サザビーリーグに引き継がれました。
サザビーリーグは契約が決まってすぐに全国を回り、半分以下に取引先を減らしました。
これまでのカナダグースは身近な様々なショップで販売されており、商業ビル内で5店舗程が販売してということもあったほどです。
”良い製品を作っていても、これまでの販売方法ではブランドや商品の魅力が消費者に伝わらない”
そういった判断から、取引先を相当絞ったことで、カナダグースの希少性とブランド価値は更に上がり続けました。
ライフスタイルのすべてに及ぶ「アパレル」「服飾雑貨」「生活雑貨」「飲食」「ビューティ」「クリエイティブ・ファシリティ」の幅広いジャンルでビジネスに携わっています。
身近なショップでは「Afternoon Tea」 「KIHACHI」「Flying Tiger Copenhagen」など、皆さんも日頃来店したことがあるのではないでしょうか。
レディース人気の理由
女性愛用者の比率が大幅にアップしたことも近年の歴史において大きな動きではないでしょうか。
日本ではまず男性に人気が出たため、サザビーリーグが代理店業務を引き継いだ時点では男性比率は男性8割でした。
それがここ3年程で女性にも人気が広まり、現在の男女比率は55:45ほどにまでなりました。
街中でカップルがペアで着用する姿だけでなく、カナダグースを着た女性もよく見かけるようになりましたよね。
こうした動きも踏まえて、サザビーリーグは女性用の取り扱いモデルも増やしていき、今では様々なモデルやカラーから選ぶことも出来るようになりました。
カナダグースのダウンジャケットは、ミリタリーな雰囲気から無骨なイメージがありますが、最近ではあえてメンズライクなダウンを選んでコーディネートする方が増えているように思います。
ワッペン風のシンプルな丸いロゴも、女性が好む理由ではないでしょうか。
本格仕様で真冬も暖かいだけではなく生地も丈夫ですので、最近では子育て世代のママさんたちからも人気があります。
海外モデルは1.2サイズ大きめの作りになっているため、購入の際は日本人向けのモデルかどうか確認することをおすすめいたします。
カナダグースのこだわり
カナダグースは、販売規模を大きくした今もなお「メード・イン・カナダ」にこだわり続けて製品を作っています。
ヒット商品を生んでしまうと、アジアや東欧で生産を拡大するブランドも多いなか、あくまで自分たちの目の届くところで作るという明確な意思が反映されています。
トロントの工場では本当に沢山の人たちが黙々と縫製作業を行い、ダウンジャケット1着が出来上がるまでに60人が携わります。
協力工場を含めると、カナダ国内の縫製産業に従事している人々の1割以上を雇用しているそうです。
「カナダグースの製品は極地の人たちも着ているから、不良品を出してしまったら、彼らの命にもかかわるんだ」
当初、南極観測の科学者や冒険家が着ることを目的に作られたダウンジャケットの工場では、製品作りへの強いこだわりを感じることができます。
ブランドバイヤー買取価格について
ブランドバイヤーでは、カナダグース製品の買取依頼をお待ちしております。
下記の表にて、代表モデルの買取金額をご紹介いたします。
商品画像 | 商品名 | 買取価格 |
---|---|---|
JASPER PARKA(新品価格:¥106,920) | ~¥85,000 | |
RUSSELL PARKA(新品価格:¥105,840) | ~¥85,000 | |
GARSON VEST(新品価格:¥45,360) | ~¥36,000 |
2019年もますますユーザーが増えることであろうカナダグースのダウンですので、お品物の状態によって高値にて買取させていただきます。この機会に売却し新モデルへ買い替えもおすすめです。
買取査定のご依頼に関する心配事がございましたら、お気軽にブランドバイヤーまでお問合せください。
まとめ
「メード・イン・カナダ」であることにこだわりを持って作られているカナダグースのダウンは、「本物」を求めるユーザーによって愛され続けています。
近年、日本企画のモデルや女性向けモデルが発売され、タウンユースにも違和感なく馴染むそのスタイルは今後もファン層を増やしていくのではないでしょうか。
ブランドバイヤーでは、カナダグース製品の中古買取査定を行っております。
人気のダウンジャケット「カナダグース」買取につきましてはブランドバイヤーでは「カナダグース買取ページ」でご案内しております。
画像参照元:https://mens.tasclap.jp.https://kinarino.jp.https://www.sazaby-league.co.jp.https://www.instagram.com.http://www.vanfun.net